協和発酵キリンから大塚製薬へ開発および販売権の返還
9月14日、協和発酵キリン株式会社(以下、協和発酵キリン)が保有する造血幹細胞移植前治療薬「ブスルフェクス」(一般名:ブスルファン)の日本およびアジア6か国・地域での開発と販売権をライセンス元である大塚製薬株式会社(以下、大塚製薬)に返還することで合意したことが両社連名で発表された。
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大塚製薬は、2008年3月から全世界で造血幹細胞移植前治療薬「ブスルフェクス」の事業を展開してる。欧州、中南米、アフリカなどでは、ピエール・ファーブル社が、米国・カナダでは、大塚製薬の現地法人が、日本を含むアジアでは協和発酵キリンおよびその現地法人が販売を行っていた。
その中で、日本およびアジア地域での協和発酵キリンの開発と販売権について、2013年3月31日をもって契約を終了、協和発酵キリンは、同4月1日以降、日本およびアジア地域におけるこれらの権利を大塚製薬に返還することとなった。これにより、大塚製薬は21億円を協和発酵キリンへ支払う。
「ブスルフェクス」は、主に血液がんを対象とした造血幹細胞移植の前治療薬として用いられる注射剤であり、放射線療法とともに造血幹細胞移植の前治療に主要な役割を担っている。
大塚製薬は、日本、アジアでの開発と販売権の返還を受け、今後「ブスルフェクス」を米国、カナダを含む世界か国(米国、カナダ、日本、中国、韓国、台湾、シンガポール、マレーシア、タイ)で販売することなる。
▼外部リンク
大塚製薬ニュースリリース
http://www.otsuka.co.jp/company/release/
ブスルフェクス点滴静注用60mg添付文書
http://www.packageinsert.jp/detail/620009116/ブスルフェクス点滴静注用60mg