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京都大学iPS細胞技術に関する特許4件取得 関連技術開発に弾み

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2012年09月21日 AM09:00
新たな特許取得で、より安心して研究ができる環境に

京都大学は、同大学が保有する「iPS細胞基本技術」に関して出願していた特許が、日本で1件、米国で3件成立したことを発表しました。

日本で成立した1件は、iPS細胞研究所(CiRA)山中伸弥所長の研究グループが世界で初めて樹立した「人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell: )」の基本技術に関するもので、米国で成立した1件は、同じく山中教授のグループが開発した技術に関する特許、残りの2件は、2011年1月27日付けで、米国のバイオベンチャー企業iPierian社から京都大学に譲渡された特許となります。

(京都大学iPS細胞研究所 ニュースルームより引用)

限定されていた導入遺伝子を拡大

日本で新たに成立した特許では、過去に成立していた日本特許3件において、導入遺伝子が「Oct3/4, Sox2, Klf4またはOct3/4, Sox2, Klf4, c-Myc」に限定されたのに対し、「特定のファミリー遺伝子」まで拡大して認められました。

また、その特定の初期化遺伝子が体細胞において発現している場合は、その遺伝子を除く初期化遺伝子を導入する方法も含まれることになりました。

京都大学では、日米で今回認められた特許により、

iPS細胞研究や薬剤候補物質のスクリーニングなどの応用研究に、多くの企業が安心して取り組むことができる環境の構築に貢献できると考えています

と、コメントをしています。

【特定の遺伝子ファミリー】
・Octファミリー:Oct3/4
・Klfファミリー:Klf2、Klf4
・Mycファミリー:c-Myc、N-Myc、L-Myc、T58A(c-Mycの変異遺伝子)
・Soxファミリー:Sox1、Sox2、Sox3、Sox15、Sox17

▼外部リンク

京都大学iPS細胞研究所
http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/index.html

京都大学iPS細胞研究所 ニュースルーム
http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/

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