株式会社雪国まいたけと富山大学との共同研究グループは、マイタケの凍結乾燥後熱水抽出物に含まれる「α(アルファ)-グルカン」に、免疫機能低下状態における「インフルエンザ感染」と「タミフル耐性ウイルス感染」に対する治療効果が期待できるという研究結果を、「日本生薬学会 第59回年会」で発表しました。
共同研究グループでは、2011年10月に開催された「日本食品免疫学会 第7回学術大会」で、「マイタケα-グルカン」を含む凍結乾燥マイタケ抽出物が、「インフルエンザ」に対する治療効果があることを発表していましたが、今回の研究では、高齢者、子ども、療養中の方などの免疫機能低下状態の場合でも、「マイタケα-グルカン」が治療効果を示すことを確認できたとしています。
(プレスリリースより引用)
「マイタケα-グルカン」は、新鮮なマイタケの凍結乾燥粉末から、高温・高圧条件でのみ得られる抽出物中に多く含まれており、マイタケが栄養として蓄えている貯蔵多糖と考えられています。
今回の研究では、この「マイタケα-グルカン」を、“免疫機能低下マウス”と“正常マウス”に、感染1週間前から1週間後まで、1日2回投与。そして、“免疫低下マウス”には標準的なインフルエンザウイルス、“正常マウス”には、タミフル耐性ウイルスを感染させました。
すると、“免疫低下マウス”においては
を示し、“タミフル耐性ウイルス感染マウス”においては、
を示しました。これら研究成果から、研究グループでは、
と結論付けました。
▼外部リンク
株式会社雪国まいたけ
http://www.maitake.co.jp/press/index_11.php
富山大学
http://www.pha.u-toyama.ac.jp/index.html
日本生薬学会 第59回年会
http://ech.co.jp/nenkai59/index.html