ヨセミテ公園、ハンタウイルス感染を23万人のキャンプ客に警告
ヨセミテ公園の自然保護官は、ハンタウイルスへの注意警告を、6月から公園の訪問客2万5千人に呼びかけた。
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9名感染、3名死亡という事態に
ネズミから感染するハンタウイルスに、現在9名が感染し、3名が命を落としている。治療法はまだわかっていない。ヨセミテ公園の職員は2万3千人以上に注意喚起を呼びかけたと強調している。
感染源となったシロアシマウスは増加しており、当局は捕獲に躍起となっている。
ヨセミテではまず、この伝染病があちこちで感染し始める前に、先月にも特定のキャンプ場に滞在した約1700人に警告した。ほとんどの場合はカリー・ビレッジのログハウスに滞在していたが、感染した1組は広い場所であるハイ・シエラの複合キャンプ施設に滞在していた。
代表のジョン・クインリー氏によると、7月頭にヨセミテを訪れ、その後発症した9名は現在回復に向かっているということだ。
血液検査で死亡事例を回避
発症したケースの約半数は頭痛、吐き気などの初期症状が出るのに6週間ほどかかる。その後ウイルスは肺へと移動する。
3分の1のケースは死に至るが、早い段階で血液検査で発見できれば生存の可能性が広がる。ハンターウイルスはげっ歯目のフンや尿、唾液によって媒介される。これらは乾くと土に混ざり人がそれを吸い込む。
最初の死亡事例が8月に報告された。亡くなったうちの1人はサンフランシスコの湾岸地区に住む37歳の男性だった。
この公園では2000年と2010年に別の地区で同じようなケースが2件あったが、死者が出たのは今回がはじめてとなった。
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