臨床試験結果速報
花粉症に悩む人の数は多いが、特にスギ花粉症の患者にとってより有効な薬の開発が待たれている。鳥居薬品株式会社(以下、鳥居薬品)は、スギ花粉症に対する舌下免疫(減感作)療法薬TO-194SLの国内第3相臨床試験を行い、速報結果を得た。
速報結果では、有効性の主要評価項目の「総合鼻症状薬物スコア」がプラセボ投与群に比べ、TO-194SL投与群において統計学的に有意に低下し、TO-194SL舌下投与によるスギ花粉症症状の軽減が確認された。
同試験は、スギ花粉症患者を対象に、TO-194SLの有効性及び安全性を検討することを目的とした「無作為化・プラセボ対照・二重盲検・群間比較試験」。
同時に、安全性・忍容性に関して、特に問題は認められなかった。この結果を受け、鳥居薬品は、2012年度中の製造販売承認申請に向けて準備を進めていく。
▼外部リンク
鳥居薬品株式会社プレスリリース
http://www.torii.co.jp/release/2012/120914.html