骨病変治療薬「ランマーク」で死亡例
厚生労働省の発表によると、骨病変治療薬の「ランマーク」を皮下注して男性患者2人が低カルシウム血症で死亡したことがわかった。
「ランマーク」一般名「デノスマブ」は第一三共が発売業者であるが、厚生労働省は、このような事故を防ぐために、「使用上の注意」の項目に警告欄を設けることを指示した。
今までの「ランマーク」を皮下注されたのは約7300人で、そのうちの2人が低カルシウム血症で死亡したことを考えると、決して少なくない数字である。
さらに、調べによると低カルシウム血症に陥った患者は32人もいたという。
「ランマーク」とは?
この薬は古くなった骨を溶かす働きをする破骨細胞の活性化を助けるタンパク質であるRANKリガンドを標的とする抗体医薬である。
骨に癌がある患者や、多発性の骨髄腫などに苦しむ患者に用いられ、骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ。
その分、低カルシウム血症を起こす恐れは前から知られていた。
▼外部リンク
厚生労働省ホームページ
www.mhlw.go.jp/
第一三共株式会社ホームページ
http://www.daiichisankyo.co.jp/
ランマーク皮下注120mg 1.7mL添付文書
http://www.packageinsert.jp/detail/622136501/ランマーク