第2相試験結果
ベーリンガーインゲルハイムでは、COPD治療薬の第2相試験結果を発表した。本試験は、4週間投与、ランダム化、二重盲検、プラセボ対照、インコンプリートクロスオーバー用量探索試験として実施された。チオトロピウムとオロダテロール配合剤の用量を検討するため、チオトロピウム(1.25μg、2.5μg、5μg)をオロダテロール(5μgまたは10μg)と併用投与し、オロダテロールの単剤投与群(5μgまたは10μg)と比較検討された。
チオトロピウムとオロダテロール併用投与は、オロダテロール単剤投与に比べて、COPD患者の肺機能を24時間にわたり有意に改善した。また両投与群において、安全性が確認された。今後は、チオトロピウムとオロダテロールの配合剤の開発がさらにすすめられることとなる。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、気道の慢性的な閉塞により肺への空気の流れが悪くなる疾患のことである。肺気腫と慢性気管支炎がよく知られている。主な原因は、たばこで、軽度の状態では、たんが出る、息切れしやすい程度だが、重度になると寝たきりになったり、重大な疾病を併発する場合もある。
▼外部リンク
ベーリンガーインゲルハイム ニュースリリース 2012年9月12日
http://www.boehringer-ingelheim.jp/news/2012/120912.html