ファースト・イン・クラスの抗てんかん剤
エーザイ株式会社(以下、エーザイ)は、自社創製のファースト・イン・クラスの抗てんかん剤、「Fycompa®(以下、Fycompa)」(AMPA受容体拮抗剤)を、12歳以上のてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する併用療法を適応として、世界に先駆けて欧州で新発売した。
2012年9月13日英国で新発売するのを皮切りに、ドイツ、オーストリア、デンマークなど欧州各国で順次、発売していく。一般名、ペランパネル。
欧州のてんかん患者数は約600万人と報告され、てんかんが原因で死亡する人が年間3万3千人にのぼるといわれている。
Fycompaについて
同剤は、既存の抗てんかん薬とは異なる新規の作用機序を有し、部分てんかん患者にとっては新たな治療オプションとなる。
成人のみならず12歳以上の青年期まで幅広い年齢層の患者への適応が認められ、1日1回の経口投与の服用で、負担の軽減と服薬コンプライアンスの向上が期待できる。
同剤は、シナプス後AMPA受容体のグルタミン酸による活性化を阻害し、神経の過興奮を抑制することで、てんかん発作を抑制する(高選択的、非競合AMPA型グルタミン酸受容体拮抗剤)。
臨床試験について
部分てんかん患者1,480人を対象とした、3つのグローバル、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、投与量漸増による臨床第Ⅲ相試験で、部分てんかん併用療法として一貫して優れた有用性を示した。
米国では2011年12月に新薬申請を行い、日本では臨床第Ⅲ相試験を実施中。また、全般性てんかんの適応についても、臨床第Ⅲ相試験を国際共同治験として実施中。
▼外部リンク
エーザイ株式会社ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201266.html