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厚生省、平成23年受療行動調査の概況を発表。患者は「あの対応」を重要視

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2012年09月13日 PM02:00
外来患者の約半数は「不満」を感じている

厚生労働省は、「平成23年受療行動調査の概況」を、2012年9月11日に発表しました。この調査は、岩手県、宮城県、福島県を除く全国の病院のうち、層化無作為抽出した一般病院(500 施設)を利用する患者に行われました。

調査票配布数は、192,885枚で、回収数は、152,4551枚。回収率は、79.0%。調査は外来患者と入院患者に実施され、診察までの待ち時間、診察時間、予約の状況、病院を選んだ理由、満足度などが調査されました。

(外来患者の項目別の満足度)

そのうち、外来患者の病院に対する全体的な「満足度」は、49.7%、「不満」と回答した者は 4.4%、入院患者の病院に対する全体的な「満足度」は、64.1%、「不満」と回答した者は、4.5%となり、外来患者の約半数は、満足を感じられていないと言うことが明らかになりました。

患者は医師以外のスタッフの対応も重視している

外来患者の項目の満足度をみると、「満足」の割合は、

・「医師以外の病院スタッフの対応」 49.3%、
・「医師との対話」 48.8%
・「医師による診療・治療内容」 46.7%

逆に、「不満」の割合は

・「診察までの待ち時間」 25.3%
・「診察時間」7.8%
・「精神的なケア」 6.0%

となりました。外来患者全体としての「満足」の割合は、前回調査(平成20年)と比べ、4.5ポイント低下し、「不満」の割合は、0.6ポイント低下しています。

また、入院患者の「満足」の割合は、

・「医師による診療・治療内容」 68.1%
・「医師以外の病院スタッフの対応」 67.1%
・「医師との対話 」 63.0%

そして「不満」の割合は、

・「食事の内容」 14.5%
・「病室・浴 室・トイレ」11.2%
・「病室でのプライバシー保護の対応」が 7.5%

となり、前回調査と比較し、「満足」の割合は、1.9ポイント低下、「不満」の割合は、0.1ポイント低下しました。

(病院の種類別にみた外来患者の診察までの待ち時間、診察時間)

患者は診察までどれくらい待たされているのか?

患者が不満に思っている「診察までの待ち時間」については、

・「15分未満」 21.6%、
・「15分以上30分未満」22.6%
・「30分以上1時間未満」21.0%

となりました。前回調査と比べて「30分未満」が4.1ポイント上昇、「30分以上1時間未満」が、1.5ポイント低下となっています。

さらに、「診察時間」ですが、

・「3分以上10分未満」38.0%
・「10分以上20分未満」21.8%
・「3分未満」13.8%

となりました。「3分未満」は、前回より2.1ポイント上昇、「3分以上10分未満」は、11.9ポイント低下、「10分以上20分未満」が、8.6ポイント上昇となっています。

▼外部リンク

厚生労働省 平成23年受療行動調査の概況
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/

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