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9.11記念日 レスキュー隊の健康障害今もなお深刻 【アメリカ】

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2012年09月12日 PM01:00
9.11記念記念日、基金をめぐる論争・健康障害の憂慮に注目が集まる

今月11日(火)、アメリカでは2001年9月11日の同時多発テロから11年を経て、救急隊員に対する健康懸念の背景、および国立9.11記念碑・博物館建設を中止した、調達資金100億ドルに関する不和に関して注目が集まった。

※写真はイメージです

政治的画策、予算超過などがネックに

ワールドトレードセンターの再建築計画はは、資金、デザイン、安全問題をめぐる論争もさることながら、政治的な駆け引きと10億ドルの予算超過がネックとなって進展がない状態だ。

もっとも大きな行き詰まりの原因は、WTC跡地の中心の美術館の建築である。国立9月11日記念碑・博物館基金とニューヨーク、ニュージャージー港湾当局との確執が建設の妨げとなっているためである。

当初多くの犠牲者の家族の要望により、政治的側面は9月11日記念セレモニーからはずされたが、再建築の費用は再建事業の算出によれば2008年の110億ドルから150億ドルまで跳ね上がった。

救急隊員、作業員の健康障害はなお続く

多くの9.11犠牲者、現場作業にあたり健康障害に苦しむ救急隊員、作業員にとって、最建築についての論争は彼らを間接的に苦しめる要因ともなる。

110階建てのツインタワーが崩れ落ちたとき、数千トンの鉄材、コンクリート片、窓ガラス、アスベストなどが散乱し、また数千リットルのジェット燃料やプラスチックの燃焼から発生するガスなどが致命的なガンの原因になった。

先週も消防局では新たに9名の名前が掘り込まれ、テロ災害に関して救助と復旧作業で亡くなった55名のリストに加えられた。9.11に関する病気で亡くなった人は全部で1000人以上になり、国内で今もなお2万人以上のテロ現場作業員が治療を受けている。4万人が健康管理センターで健康状態の経過を観察中だ。

「建築費用は二次災害者へ」の意見も

9.11で夫を亡くしたレスリー・ハスキンズさんは、再建築派の政治家に対し幻滅しており、病気に苦しむの労働者達はもっと注目されるべきだと語った。

「現場で作業にあたった救急隊員たちは現在も病気に苦しみ、時には危篤状態に陥っている。呼吸装置を買うための十分な保険が無い人のために建築費用を全て寄付すればよい。」

国内でも最も高い建築物の一つであるワールドトレードセンターも近く完成し、2014年にはオープンされる見込みだ。しかしコストについての意見の不一致は再建築と人々間に不和を生み出している。

9.11の復旧作業で片足を失った解体専門家のフィエル氏はこう語る。

「あの日、2751名の命が失われた。悲しいことだが、彼らは長く苦しむことは無い。しかしこの最初の復旧作業にあたった人たちはこの11年でゆっくり死んで行っている。」

この記事に関する詳しい内容は以下のサイトで。
▼外部リンク

Yahooニュース 「Anniversary of 9/11 marked under cloud of health problems, funding fights」
http://news.yahoo.com


http://www.wtc.com/news/wtc-construction-update-august-2012

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