“偽医師”とは連絡がつかない状態
板橋区は、平成22年度と平成23年度に実施された健康診査で、医師資格を持たない者が、診察をしていた疑いがあると発表しました。
この男が関与をしていたのは、およそ2,300人。病院では、この男が診察に関与をしたと思われる全受診者に、再受診を勧める案内をしています。
病院は、この男を医師法違反の疑いなどで刑事告発する方針とのことですが、現在連絡が取れない状態となっているそうです。
採用時の原本確認は必ず実施を
この病院は、健康診断を担当する非常勤医師として、医師専門の人材紹介会社を通じてこの男を雇用。男の担当は、問診と、エックス線写真や心電図の診断、受診者への結果説明のみで、検診以外の医療行為は行っていませんでした。
また、東京や埼玉の医療系予備校にも医師と名乗り勤務をしていましたが、そのうち、1つの予備校から男が医師免許を持たない可能性があるとの連絡を受け、病院側が調査を行いこの事件が発覚しました。
男は、人材紹介会社や病院に、医師免許のコピーを提出していましたが、別人のものだったそうです。病院側は、人材派遣会社に医師免許など資格を証明する書類原本の確認を徹底するよう求め、また病院側も、医療職の採用に際しては、資格証明書類の原本確認を二人以上で行うことを徹底するとしています。
▼外部リンク
板橋区
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012090890135427.html