小児や高齢者の場合、症状が重くなる可能性も
福岡市の介護老人福祉施設で、「セアカゴケグモ」に足を刺された女性が病院に搬送されましたが、市が備蓄していた血清の使用期限が切れていたため、医師の判断により、やむを得ずその期限切れの血清を投与していたことが分りました。
呼吸障害などを発症していた女性ですが、幸い回復に向かっており、命に別状はないそうです。
思い込みで期限の確認をせず
福岡市によると、血清は、市が2010年10月にオーストラリアの業者から輸入し、市立こども病院で保管をしていました。
この血清の使用期限は、2年間。市の担当者は、期限を確認しないまま、10月が使用期限であると思い込んでしまい、8月24日になってからすでに期限が切れであることを把握。輸入の手続きを行っているところでした。
「セアカゴケグモ」や「ハイイロゴケグモ」は、攻撃性はなく、素手で触らない限りかまれることはありませんが、小児や高齢者の場合は、重篤になる可能性があるそうです。
なお、血清の納品には時間がかかるため、福岡市では国内の他の自治体に提供を依頼しているところです。
▼外部リンク
福岡市 セアカゴケグモ抗毒素血清の使用期限切れについて
http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open
福岡市 セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモにご注意ください!
http://www.city.fukuoka.lg.jp/