「指定薬物」の数は90種類に
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会指定薬物部会は、脱法ドラッグ17種を、「指定薬物」にする方針をまとめました。
この17種のうち、5種は国内では未流通の薬物ですが、ヨーロッパで使用され、その危険性が報告されているため、規制の対象となりました。
厚生労働省では、6月に9物質を「指定薬物」に追加しており、今回新たに17物質が指定されたことで、「指定薬物」の数は90種類となります。
来年には「包括指定」の導入へ
危険な成分が含まれていると指摘されているにもかかわらず、拡大を続ける「脱法」ドラッグ。使用した人による犯罪や重大事故のニュースも、よく耳にします。
行政側も対応策を強化していますが、規制をするには、成分の特定の必要があるため時間が掛かかり、薬物の成分を微妙に変えた「脱法」ドラッグが次々と販売されるため、規制が追いつかない状態となっています。
そのため、厚生省では、指定薬物と成分構造が似ていれば一括で規制対象にできる「包括指定」の導入を、来年早々には行う方針を明らかにしました。
▼外部リンク
MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news
厚生労働省 薬物乱用防止に関する情報
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite
指定薬物一覧(平成24年8月3日現在)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin