感染者は軽症
長野県東御市内の保育園で今月、園児らが腸管出血性大腸菌(O26)に集団感染した。園児が足を洗うための金属製のたらいの水からO26が検出され、県は園児らがたらいで足を洗った後に簡易プールに入った際、プールの水が汚染されたとしている。汚染された水が口を通じて体内に入り感染したと考えられるが、感染した園児らはいずれも軽症だ。
簡易プールは消毒せず
集団感染者を出した簡易プールでは塩素剤による消毒が行われず、水道水をそのまま使用していたことが、26日にわかった。厚生労働省はガイドラインで
保育所における具体的な感染拡大防止策
プールで集団発生が起こることがあります。特に、低年齢児の簡易プールには十分注意し、塩素消毒基準の厳守が求められます。(厚生労働省ガイドラインより)
プールで集団発生が起こることがあります。特に、低年齢児の簡易プールには十分注意し、塩素消毒基準の厳守が求められます。(厚生労働省ガイドラインより)
と述べ、保育所のプールについては簡易型を含め塩素消毒を行うよう求めているが、消毒は義務とはされていない。
プール?水遊び?
簡易プールについては「プールというより水遊びに近い感覚。肌の弱い子どももいる」(松本市保育課)として、頻繁な水の交換などで対応する松本市、一方では管理する公立保育園の全てのプールでガイドラインの塩素濃度管理を徹底する長野、上田、佐久、飯田市など県内の他市町村の保育所でも対応が分かれている。
ガイドラインは簡易プールの定義を明確に示していない。長野県健康福祉部プレスリリースでは、施設内外の衛生管理、職員の衛生管理及び消毒を徹底することなどを呼びかけている。
▼外部リンク
保育所における感染症対策ガイドライン
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/hoiku02.pdf
長野県健康福祉部プレスリリース
http://www.pref.nagano.lg.jp/eisei/