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免疫抑制剤「ネオーラル」「サンディミュン」効能追加承認を取得

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2012年08月25日 PM05:00
小腸移植における拒絶反応の抑制の効能に関して

8月20日、免疫抑制剤「ネオーラル®(以下、ネオーラル)」「サンディミュン®(以下、サンディミュン)」(一般名:シクロスポリン)について、新たに「小腸移植における拒絶反応の抑制」の効能追加の承認を取得した。

(画像はイメージです)

「ネオーラル」については10mgカプセル25mgカプセル50mgカプセル内用液10%。「サンディミュン」は点滴静注用250mg。両剤は臓器移植においては、すでに腎臓、肝臓、心臓、肺および膵臓における拒絶反応の抑制の適応がある。

現在、小腸移植の適応を取得している免疫抑制剤は、他の臓器移植の適応取得に比べると限られ、「ネオーラル」および「サンディミュン」に小腸移植の適応が追加されたことは、小腸移植患者の状態に応じた適切な免疫抑制療法を実施するための新しい選択肢として期待されている。

参考

【ネオーラル/サンディミュンの製品概要(下線部が追加承認)】
シクロスポリンは真菌の代謝産物、世界で初めて臨床応用された免疫抑制剤。1983年に「サンディミュン」の製品名でスイスで発売され、臓器移植の生着率と生存率の向上に著しく貢献した。

日本にでは「サンディミュン」の製品名で1986年に発売され、移植や自己免疫疾患にも臨床応用されてきが、2000年5月に、より安定した吸収(血中濃度)と確実な効果を得るために開発された「サンディミュン」の新しい製剤「ネオーラル」が発売された。

効能・効果は

  1. 下記の臓器移植における拒絶反応の抑制
    腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植
  2. 骨髄移植における拒絶反応および移植片対宿主病の抑制
  3. ベーチェット病(眼症状のある場合)
  4. 尋常性乾癬(皮疹が全身の30%以上に及ぶものあるいは難治性の場合)、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、関節症性乾癬
  5. 再生不良性貧血(重症)、赤芽球癆
  6. ネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイドに抵抗性を示す場合)
  7. 全身型重症筋無力症(胸腺摘出後の治療において、ステロイド剤の投与が効果不十分、又は副作用により困難な場合)
  8. アトピー性皮膚炎(既存治療で十分な効果が得られない患者)

※注射液は1および2のみ

( ファーマ株式会社プレスリリースより引用)

追加承認取得日:2012年8月20日。製造販売:ノバルティス ファーマ株式会社。

▼外部リンク

ノバルティス ファーマ株式会社プレスリリース
http://www.novartis.co.jp/news/2012/pdf

ネオーラル添付文書
http://www.packageinsert.jp/search/1/ネオーラル 

サンディミュン添付文書
 http://www.packageinsert.jp/search/1/サンディミュン

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