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スイスで血液検査による新しいダウン症の出生前診断が認可 人権侵害と批判の声も

読了時間:約 1分14秒
2012年08月23日 PM01:00
スイスで新しいダウン症の出生前診断が始まる

中絶を促進するのではないかという論争の中、スイスはダウン症の出生前診断にゴーサインを出した。

※写真はイメージです

8月から実施

Neue Zürcher Zeitung紙によると、スイス医師会と国立治療用品機関の決定により、テストは8月中旬から実施されることになった。

ドイツに拠点を置くLifeCodexx社によって開発されたテスト、トリソミー21は、妊婦の血液サンプルを分析し、胎児のダウン症の有無を調べる。

同社によると、プレナテストと呼ぶこのテストは器具を挿入して行われる従来の羊水穿刺検査に替わる、危険性の無いものであると説明した。

当事者からの要望大きく 人権侵害との批判も

同社の見解によると、スイスでは医師、あるいは出産を待つ妊婦からの要望は大きい。このテストはオーストリア、リヒテンシュタイン、ドイツでも市場に出される。

うまく行けばこのテストは費用も安く標準的な保険の適用範囲でカバーできると、スイスの国民健康保険サンテスイス、スイス産科学会は見ている。

しかし国際ダウン症組合連合は、このようなテストは人権損害に当たるとし、ヨーロッパ人権裁判所に提訴した。連合は16カ国、30の組織からなるが、ストラスブルグ裁判所は、障がいやダウン症患者の権利を保護し、人の健康状況を認識すべきである、としている。

染色体異常の検査法

ダウン症は21番染色体が余分に1本できてしまうことが原因であるが、女性は早く老化するという危険性を持っている。

現在行われている、16週目の妊婦に器具を挿入して行われる胎児の診察は、1%の流産の危険性を持つ。また、診察は特に危険な妊婦にのみ行われているので、すべてのケースを察知できない。

▼外部リンク

Neue Zürcher Zeitung紙(ドイツ語)
http://www.nzz.ch
Lifecodexx社(ドイツ語)
http://lifecodexx.com/

 

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