医師・医療従事者向け情報サービスサイトを運営する株式会社ケアネットは、同社会員のうち、大学病院勤務医674人に対して2012年7月20~26日、時間治療(クロノテラピー)に関する調査を実施した。
(画像はイメージです)
臓器や組織に時刻依存的な機能性があることに着目し、治療効果をより高め、副作用をできるだけ小さく留めるように、一日の中の「時刻」を意識して行う治療法として注目されている。
本調査は、がん治療のほか糖尿病・高血圧などの生活習慣病においても効果・活用方法が研究されつつある。そこで、この考え方について、認知度や活用実態を尋ねたもの。
その結果、時間治療の認知は、大学病院勤務医においても3人に1人という状況で、何らかの形で治療に取り入れているのは、まだ全体の5.6%に留まることが明らかとなった。テレビなどマスメディアで取り上げられ、患者側の関心・要望が高まってきつつある時間治療であるが、臨床現場への浸透はまだこれからといった状況である。
調査方法 :インターネットリサーチ
調査対象 :医師・医療従事者向け専門サイト「CareNet.com」医師会員
有効回答数 :674サンプル
調査日時 :2012年7月20日(金)~26日(木)
大学病院勤務医の34.0%が時間治療について「知っている」と回答。「知らなかった」と回答した医師のなかからも、「エビデンスや具体例などを詳しく知りたい」といった声が多数寄せられた。
知っている医師のうちでも時間治療を治療に取り入れているとした回答者は16.6%(全体の5.6%)。実際に抗がん剤治療のほか、降圧剤の服用時間を夜間にするといったコメントも寄せられた。
取り入れていない医師も「今後の研究結果次第では積極的に取り入れたい」とした声が多く見られ「自分の専門分野では対象外だと思う」と回答した医師は9.6%だった。
また
といった、実施する上での環境面の制約を挙げた声も見られた。
(引用部は@press/株式会社ケアネットプレスリリースより)
▼外部リンク
@press/株式会社ケアネットプレスリリース
http://www.atpress.ne.jp/view/29189