脂肪萎縮症とは、脂肪組織が消失あるいは減少する病気である。脂肪組織の減少に伴って糖尿病や脂質異常症、非アルコール性脂肪肝などの代謝異常をきたす難病である。出生後から幼児期、小児期あるいは遅くとも思春期までに発症することが多い。
レプチン申請
塩野義製薬では、脂肪萎縮症治療薬 組換え型レプチン(ヒト)の国内における製造販売承認の申請を行ったと発表した。レプチンは、1994年に脂肪細胞から分泌されるホルモンとして発見され、食欲抑制やエネルギー消費をうながす作用がある。また、血糖値を調節するインスリンの作用増強など、糖代謝や脂肪代謝にも働く。
メトレレプチンを用いた医師主導治験が終了し、その成績をもとに、塩野義製薬がメトレレプチンを脂肪萎縮症の治療薬として承認申請するにいたった。
▼外部リンク
塩野義製薬 ニュースリリース2012年8月1日
http://www.shionogi.co.jp/ir/news/detail