名古大がアスベストによる中皮腫の発症原因を解明!
名古屋大学、豊国伸哉教授らの研究グループががアスベスト(石綿)による中皮腫の発症原因は悪性の鉄分が体内に過剰蓄積されるのが原因だとラットを使った実験で解明したという。
英科学誌に掲載
8月3日の「ジャーナル・オブ・パソロジー」の電子版に研究成果が掲載され、
「既に石綿を吸入した患者の中皮腫発症予防治療開発や早期発見につながる可能性がある」
と豊国教授がコメントしたという。
また、今年の5月10日に開催されたセミナーでは豊国教授の「過剰鉄による発がん機構の解明」の要旨が名古屋大の公式HPに掲載されている。(下記の外部リンク、豊國伸哉 先生 (キャンサーサイエンスコース 第2回)終了を参照)
中皮腫とは?
中皮腫とは中皮細胞由来の腫瘍の総称で悪性と良性のものがある。発生場所は胸膜が多く、悪性胸膜中皮腫として知られている。
建造物の解体などでアスベストの粉じんを吸引、後に中皮腫を発症した被害者や、その遺族が国に損害賠償を求める訴訟を起こすなど大きな社会問題になっている。
▼外部リンク
豊國伸哉 先生 (キャンサーサイエンスコース 第2回)終了
http://w3serv.nagoya-u.ac.jp/coemed/jp/education/reports/special/cancer/-2-2/
名古屋大学:アスベストによる中皮腫発がん機構の解明
http://www.nagoya-u.ac.jp/research/pdf/activities/20120804_med.pdf?20120809