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特許切れが影響、大型医薬品ランキング発表

読了時間:約 54秒
2012年08月10日 AM07:00
医薬品の売り上げ

セジデム・ストラテジックデータのユート・ブレーン事業部が世界の大型医薬品売上高ランキング2011年版を発表した。同じオリジナル成分を販売している各社のブランド品売上げや創製メーカーのロイヤリティを加えた合計による大型医薬品売上高ランキングである。

パテント切れ問題

2010年前後に大型医薬品の特許が一斉に切れ、各医薬メーカーの収益に重大な影響をもたらすと懸念されている2010年問題では、大型医薬品のパテントが1つ切れれば大きな減収につながる。

本ランキングでもその影響が見られる。1位の高脂血症薬リピトールは2011年からパテントが切れ始め、ファイザー社の2012年第1四半期の売上げは9.9億ドル減少して14.0億ドルであった。日本でも2011年11月に後発品がでている。

2位の抗血小板薬プラビックスも、2011年に欧州主要国、2012年5月には米国でジェネリックが登場している。

バイオ医薬品とは、組み換えDNA技術、細胞融合法、細胞大量培養法などのバイオテクノロジーで製造された医薬品のことである。ランキングの3位にレミケード、3位にヒュミラが入った。バイオ医薬品の躍進が今後予想される。

▼外部リンク

セジデム・ストラテジックデータのユート・ブレーン事業部 世界の大型医薬品売上高ランキング2011
http://www.utobrain.co.jp/news/20120730.shtml

 

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