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ヘルパンギーナが乳幼児を中心に流行中!東京都で警報基準を超過

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2012年08月07日 PM12:00
東京都で警報基準をこえる

夏に流行する子どもの感染症(いわゆる夏かぜ)である「」や手足口病の患者報告数が増加している。特に「」の報告数は東京都内で警報基準をこえた。7月19日、東京都福祉保健局が報告。

「ヘルパンギーナ」は、毎年6~8月に流行する「夏かぜ」の代表的な疾患である。都内264か所の小児科定点医療機関からの報告によると、年齢別には6歳以下の小児が約9割を占めており、中でも2歳以下が半数を占めている。

保健所別の患者報告数が警報基準をこえたのは、31保健所中18保健所で、管内人口の合計は、東京都全体の67.5%になる。「ヘルパンギーナ」の警報基準は、定点あたり患者数が6.0をこえた保健所の管内人口が、東京都全体の人口の30%をこえた場合である。

《東京都におけるヘルパンギーナ患者報告数》

岡山県でも感染拡大が報告

また、岡山県でも同様に「ヘルパンギーナ」の感染拡大が報告されている。2日付、山陽新聞によると、県内54医療機関からの報告をもとに週ごとの患者数をまとめた県の定点観測で、

・4〜6月初旬―毎週2人前後
・第24週(6月11〜17日)―12人
・第25、26週(6月下旬)―30〜45人
・第27週(7月2〜8日)―77人
・第28週(9〜15日)―96人
・第29週(16〜22日)―118人

感染者の数は、右肩上がりに増加。患者の約8割は乳幼児という。

《岡山県におけるヘルパンギーナ患者報告数》

ヘルパンギーナとは
「ヘルパンギーナ」とは、発熱やのどの痛みを伴い、口内に水疱(すいほう)ができるウイルス性の疾患である。典型的には2〜7日の潜伏期間の後、突然38度以上の発熱を呈し、続けて口腔内に水疱が出現し、水疱が破れて痛みも伴う。その後2〜4日で解熱し、7日程度で治癒する。高熱による倦怠感や口腔内の痛みなどから、食事や水分を十分にとれず、脱水になることもある。

合併症としては、熱に伴う熱性けいれんと、まれに髄膜炎や心筋炎が生じることがある。

(東京都感染症情報センターより)

感染を予防するために

「ヘルパンギーナ」は、主にせきやくしゃみでうつるので、せきエチケット(マスクの着用、せきやくしゃみをする時には口と鼻をティッシュ等でおおうなど)を心がけること。

治った後も3〜4週間は便にウイルスが排泄(はいせつ)されるため、トイレの後やオムツをかえた後や食事の前にはしっかりと手洗いをすることが大切である。

幼稚園、保育園、学校など集団生活でのタオルの共用は、避けたほうがいいであろう。

▼外部リンク

東京都ホームページ
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2012/07/

東京都感染症情報センター
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/herpangina/

山陽新聞
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2012080221182199/

岡山県感染症週報
http://www.pref.okayama.jp/uploaded/attachment/136831.pdf

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