国内第Ⅱ/Ⅲ相臨床試験開始
花粉症と並び室内塵ダニアレルギー性喘息など、アレルギー疾患で悩む人が多くなっている。特に、室内塵ダニに対するアレルギーは気道に慢性的な炎症が起こるので、発症すると健康な人に比べて気道が狭くなり、悪化すると発作様に呼吸器症状が発現することがある。
また一方、室内塵ダニアレルギー性鼻炎は、同様に室内塵ダニに対するアレルギーが原因となって、くしゃみ、鼻漏、鼻閉などの鼻症状が発現する。
(画像はイメージです)
そのようななか、鳥居薬品株式会社(以下、鳥居薬品)は、室内塵ダニをアレルゲンとするアレルギー疾患の減感作(免疫)療法薬TO-203の第Ⅱ/Ⅲ相臨床試験を開始したと7月31日発表した。
この試験は、室内塵ダニアレルギー性喘息/鼻炎の患者を対象とした、プラセボ対照の無作為化・多施設共同・二重盲検比較試験。TO-203の舌下投与による有効性・安全性を検討することを目的としている。
<減感作(免疫)療法について>
原因アレルゲンを、低濃度、少量から投与し、徐々に増量、高濃度へ移行させ、アレルゲンに対する過敏性を減少させる療法です。
(鳥居薬品株式会社プレスリリースより引用)
鳥居薬品は、減感作(免疫)療法薬の開発を推進して、アレルギーで苦しむ患者のQOLの向上、また医療関係者の治療ニーズの充足に貢献することを目指している。
▼外部リンク
鳥居薬品株式会社
http://www.torii.co.jp/index.html
鳥居薬品株式会社プレスリリース
http://www.torii.co.jp/release/2012/120731.html