輸血後のB型肝炎対策の一環
日本赤十字社は、2012年8月6日から献血血液の検査基準を変更すると発表しました。
昨年9月28日に開催された、国の血液事業部会運営委員会及び同年11月4日開催の血液事業部会安全技術調査会、また、同年12月26日開催の血液事業部会において、輸血後のB型肝炎対策として、「HBc抗体1.0以上12.0未満かつHBs抗体200mIU/mL未満」の献血者に対する献血制限を実施することが了解されており、今回の変更はこれに伴うものとなります。
(「補足資料」より引用)
HBc抗体陽性の場合、献血は不可能に
日本赤十字社では、輸血用血液製剤の安全性を確保するために、梅毒トレポネーマ検査、B型肝炎ウイルス(HBV)検査、C型肝炎ウイルス(HCV)検査、エイズウイルス(HIV)検査、ヒトT細胞白血病ウイルス-1型(HTLV-1)検査、ヒトパルボウイルスB19検査を、行っています。
B型肝炎ウイルス(HBV)については、その人自身は、普通に生活ができ、自身の健康に影響は及ぼさないものの、血液中にHBs抗原が検出されない“HBs抗原陰性”の場合でも、“HBc抗体陽性”の人では、肝臓の中にごく微量のHBVが存在し続けており、まれに血液中にもごく微量のHBVが検出されることがあることがわかってきました。
そのため、万が一の感染を防ぐために、献血血液の検査基準を変更することにしました。
▼外部リンク
日本赤十字社 検査基準の変更
http://www.jrc.or.jp/blood/l3/Vcms3_00003091.html
日本赤十字社 補足資料
http://www.jrc.or.jp/vcms_lf/HBcHBsQA.pdf