慶應義塾大学の冨田勝教授が自らの遺伝子情報を公開
8月1日付のマイナビニュースによると、同日付で、国立遺伝学研究所が運営しているDDBJ(日本DNAデータバンク)のホームページ上にて、慶應義塾大学環境情報学部の冨田勝教授が、自らの遺伝子情報を公開した。
DDBJでは、欧州の EMBL-Bank/EBI、 および米国の GenBank/NCBI と共に、世界の研究者の遺伝子情報の登録・公開をしている。実名での公開は、日本人で初となる。
自らを教材に提供
冨田勝教授の遺伝子情報は、DDBJのホームページ上で、誰でも閲覧できる。冨田勝教授は自らの遺伝子情報を教材に使い、慶應義塾大学の学生らに、人間として発達するには、いかに現実に甘んじることなく、他人や世界といかに対話していくことが必要なのかを指導したかったのではないだろうか。
一方で、遺伝的な身体能力や知的能力、体質や病気のリスクが解析できることで、差別につながるという見解もある。
今回の公開により、広く様々な場で、議論が活発に行われている。それをどのように生活向上のために利用できるか、今後の発展に期待したい。
▼外部リンク
DDBJ(日本DNAデータバンク)
http://www.ddbj.nig.ac.jp