7月24日、ファイザー株式会社は13価肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー13® 」の乳幼児に対する承認申請をした。
プレベナー13は、プレベナーに6種類の抗原(血清型1、3、5、6A、7F、19A)を加えたもの。
日本でも侵襲性肺炎球菌感染症に占める血清型19Aの割合は増加しているので、有効な予防手段としてもプレベナー13の役割が期待される。
国内では、2010年2月にプレベナーが発売、同年12月より小児用肺炎球菌ワクチンを含むワクチン接種緊急促進事業が開始、現在では全国のほとんどの市区町村で、5歳未満の乳幼児に対して公費助成で接種ができる。
日本より10年早くプレベナーを導入し定期接種始めた米国では、プレベナーに含まれる7種の血清型による侵襲性感染症は100%近く減少した(プレベナー13は現在世界の100か国以上で承認され、米国のほか62か国で定期接種ワクチンとして導入)。
日本でも、プレベナーの公費接種の結果、細菌性髄膜炎の発症数減少が見られる。10道県で実施されている疫学調査では、公費助成開始前の2008~2010年に比べ助成後の2011年には、同菌による細菌性髄膜炎(全血清型)は25%減少した。
日本で承認申請を行うにあたり、日本人乳幼児を対象とした、2つの国内臨床試験を実施。一つ目の試験は、165名の健康な乳幼児を対象にして、プレベナー13を単独接種したときの安全性と免疫原性の検討を2007年9月より実施した。
2つ目の試験は、計534名の健康な乳幼児を対象にし、DPTとの同時接種時におけるプレベナー13とプレベナーの安全性と免疫原性の比較やDPTにより誘導される免疫原性について、プレベナー13とDPTの同時接種群とDPT単独接種群の検討を2010年9月より実施した。
▼外部リンク
ファイザー株式会社
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2012/
jpubb/ファイザー株式会社プレスリリース
http://www.jpubb.com/press/384231/