サプリメントビタミンは、食事では足りないと思われる栄養素を補助するものだが、最近の研究によると、子供たちはもっとも必要な栄養素をビタミン剤によって取れていず、あまり必要でないビタミン剤を服用しているということがわかった。
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調査対象7000人の子供たちが取っている食事とサプリメントを見てみると、9-18歳の子供たちがビタミンとミネラルが不足しているのに対して、より幼い子供たちはそれらを多く取りすぎている可能性がある。
また、8歳以下の子供たちは、必要な栄養素を食事から取れているため、本来ならばサプリメントの摂取を必要としないのだ。
サプリメントを摂取する子供は、カルシウムとビタミンDは十分に取れていないが、鉄分やビタミンAなどの基本的栄養素は取りすぎの状態にある傾向にある。亜鉛と葉酸はどの年齢にも共通して取られすぎている。
また、2-8歳の子供の内約40%子供がサプリメントを摂取しており、9-13歳が29%、14-19歳が26%と、年齢の低い子供の方が多く摂っていることが判った。
また人種によっても摂取量の違いがある。白人の子供は他の人種の子供に比べ、よりおおくのマルチビタミンやミネラルのサプリメントを摂取している。
全体として、サプリメントを摂っている人もいない人も、食事のみでおおよそ15種類のビタミンやミネラルを摂れている。しかしサプリメント使用者は不使用者に比べ、カルシウム、マグネシウム、リン、ビタミンA,Cを摂取できている。ただ、大人、子供、同様に通常カルシウム、ビタミンDは通常必要な量までは摂取できていない。
主任研究員、メリーランド州、べセスダにあるアメリカ国立衛生研究所のリーガン・ベイリー氏はこう述べる。「これらの栄養素を取り過ぎることが身体に悪いのかはよくわからないが、メーカーはビタミン剤を子供の必要性と現代の食事内容応じたものに作り変えるべきだと思う。」
▼外部リンク
The Journal of Pediatrics
http://www.jpeds.com/article/S0022-3476%2812%2900512-4/abstract