医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 事件・事故 > 日本医療機能評価機構、「薬剤の取り違え」第2報の情報提供

日本医療機能評価機構、「薬剤の取り違え」第2報の情報提供

読了時間:約 1分
2012年07月25日 PM07:00
2007年~2012年5月31日の期間で20件の取り違え

公益財団法人 日本医療機能評価機構は、「医療安全情報 No.68」において、「薬剤の取り違え(第2報)」として、2007年3月「薬剤の取り違えを医療安全情報 No4」の情報提供以降、2007年1月1日~2012年5月31日の期間で、類似の事例が20件報告されている旨、情報提供した。

ハイリスク薬などは処方画面にアラート機能を

事例としては、投与すべき薬剤「アルマール錠(不整脈用剤)」を「アマリール錠(糖尿病用剤)」と取り違えたものが3件、「ノルバスク錠(血管拡張剤)」を「ノルバデックス錠(腫瘍用薬)」と取り違えたものが3件などとなっている。

「ノルバスク錠」では、担当医が男性患者に「ノルバスク」10mgを処方するため、オーダリング画面を開き、「ノルバ」と入力したところ、「ノルバスク」に続いて「ノルバデックス」が表示された。10mgを処方しようとしていたため、「10」と記載のあった「ノルバデックス」を間違えて選択し処方したという。

日本医療機能評価機構では、事例が発生した医療機関の取り組みとして、ハイリスク薬などは、処方画面にアラート機能を追加する、医師と薬剤師の連絡体制を強化するといった注意を喚起している。

▼外部リンク

日本医療機能評価機構は、「医療安全情報 No.68」
http://www.med-safe.jp/pdf/med-safe_68.pdf

添付文書
アルマール錠(不整脈用剤)
アマリール錠(糖尿病用剤)
ノルバスク錠(血管拡張剤)
ノルバデックス錠(腫瘍用薬)

 

同じカテゴリーの記事 事件・事故 医薬品・医療機器

  • ウゴービ電子添文改訂、 MACE発現リスク20%低下示したP3データ反映-ノボ
  • 炎症性腸疾患に対するduvakitugの有効性・安全性の追加データ発表-仏サノフィほか
  • ミリキズマブ投与のIBD患者、多くが2年後も臨床的寛解/内視鏡的改善を維持-米リリー
  • DMDのエクソン44スキップ薬、医師主導治験でジストロフィン発現を確認-NCNPほか
  • 子宮体がん一次治療で免疫チェックポイント阻害薬とPARP阻害薬の併用「薬物療法にパラダイムシフト」
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい