ポケットサイズで持ち運び自在
医療機器の開発・販売を行うGEヘルスケア・ジャパンが17日、ポケットサイズの超音波診断装置の最新モデルVscan1.2を発売した。
在宅での介護が必要な高齢者が増え、在宅・訪問医療の場で聴診器に加えて超音波診断装置を使用する医師が増えてきたことを受け、同社は2010年10月にポケットサイズVscanを発売し、Vscanは国内販売1000台を達成した。
一方、東日本大震災の受けて被災地域の仮設住宅へ往診・訪問診療を行なった際にはバッテリー切れによる検査時間の制限といった改善点がユーザーから指摘されていた。
Vscan1.2では今までのバージョンに加え撮影画像の精度を高め、新開発の省エネん半導体チップを採し消費電力を削減、バッテリーの持続時間を50%のばした。さらに今まで1年だった保証期間を3年に延長するなど動作保証に対するニーズにも応えた。
在宅医療のさらなる拡充を目指す
Vscanはデザイン性を認められ2011年のグッドデザイン金賞を受賞、既に岩手・宮城・福島の被災3県に寄贈した軽自動車のドクターカー「めんこい」に搭載され、被災地域の仮設住宅などを往診する際に利用されている。
購入、利用については、同社の営業スタッフによる対面販売に加え、リース・割賦販売、専用ウェブサイト、オリックスグループによるレンタルサービスも展開している。
本体は縦1355mm、横73mm、奥行28mm、画面のサイズは3.5mmで最大32GB記録できmicroSD・SDHCに対応している。バッテリーの持続時間は1時間半、価格は98万8千円。
同社はプライマリ・ケアや在宅医療の普及に伴う超音波診断装置の用途開拓を進めていく方針だ。
▼外部リンク
GEヘルスケア・ジャパン ホームページ
http://www.gehealthcare.co.jp/