米国で増え続けるHIV感染を抑制することができるか
が約5万人米食品医薬品局(FDA)は、エイズ治療薬「ツルバダ」について、感染を防ぐための“予防薬”としても承認をしました。
「ツルバダ」は2004年にエイズ“治療薬”として米国で承認され、日本でも“治療薬”としては承認されています。
(Consumer Updateより引用)
コンドーム使用率が下がることも懸念
FDAが行った臨床試験では、感染率が大幅に減少し、予防効果が認められましたが、この薬を服用していることで安心感が広がり、コンドームの使用率が下がる懸念も広がっています。
このことから、FDAでは、「ツルバダ」の服用だけでは感染を完全に予防できるわけではないとし、必ず「ツルバダ」とコンドームの併用が必要であるとしています。
なお、最も多く報告されている副作用は、下痢・吐き気・腹痛・頭痛・体重減少とのこと。そして、気になるのが価格。毎日服用することが必要で、年間約100万円の費用が掛かるとも言われており、ごく一部の人にしか手の届かない薬ではないかとの指摘もあります。
▼外部リンク
U.S. Food and Drug Administration
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/
FDA Approves First Medication to Reduce HIV Risk
http://www.fda.gov/ForConsumers/
Gilead Sciences, Inc.
http://www.gilead.com/
日本で承認されている医薬品添付文書(日本では予防薬としては承認されていない)
ツルバダ配合錠