医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 米食品医薬品局 エイズ予防薬として「ツルバダ」を承認

米食品医薬品局 エイズ予防薬として「ツルバダ」を承認

読了時間:約 1分4秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年07月23日 PM05:00
米国で増え続けるHIV感染を抑制することができるか

が約5万人米食品医薬品局(FDA)は、エイズ治療薬「」について、感染を防ぐための“予防薬”としても承認をしました。

「ツルバダ」は2004年にエイズ“治療薬”として米国で承認され、日本でも“治療薬”としては承認されています。

(Consumer Updateより引用)

コンドーム使用率が下がることも懸念

FDAが行った臨床試験では、感染率が大幅に減少し、予防効果が認められましたが、この薬を服用していることで安心感が広がり、コンドームの使用率が下がる懸念も広がっています。

このことから、FDAでは、「ツルバダ」の服用だけでは感染を完全に予防できるわけではないとし、必ず「ツルバダ」とコンドームの併用が必要であるとしています。

なお、最も多く報告されている副作用は、下痢・吐き気・腹痛・頭痛・体重減少とのこと。そして、気になるのが価格。毎日服用することが必要で、年間約100万円の費用が掛かるとも言われており、ごく一部の人にしか手の届かない薬ではないかとの指摘もあります。

▼外部リンク

U.S. Food and Drug Administration
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/

FDA Approves First Medication to Reduce HIV Risk
http://www.fda.gov/ForConsumers/

Gilead Sciences, Inc.
http://www.gilead.com/

日本で承認されている医薬品添付文書(日本では予防薬としては承認されていない)
ツルバダ配合錠 

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待
  • 心臓ロボット手術用の部位を見やすく展開するプレートを開発-大阪公立大
  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK