患者が集中し、救急業務に支障
千葉県旭市の国保旭中央病院では、2012年8月1日から「時間外選定療養費」の導入を開始します。
旭中央病院は、地域の医師不足などの影響で、患者の集中が続き、救命救急センターとしての、「重症患者の受入れ」「一刻を争う救急患者の受入れ」に、支障が出ている状態です。
同制度を導入した他病院では効果あり
同病院によると、救命救急センターの2011年度(2011年4月1日~2012年3月31日)の受診数は59,905人で、入院数は6,309人でした。
また、救急車搬送件数は6,420件で、前年比-4.5%となりましたが、これは満床や手術室満室が原因となっており、救急救命の機能の限界は超えている状態であるとも言えます。
8月1日から「時間外選定療養費」では、緊急性の低い軽症の患者が、時間外に救急外来を受診した場合には、“時間外選定療養費”として、保険診療分とは別に5,250円(税込み)を負担してもらうとしていますが、旭市民および15歳未満の小児は対象外となります。
なお、2009年に成田市の成田赤十字病院が、同様の制度を取り入れたところ、救急外来の受診する軽傷者は激減したそうです。
□時間外選定療養費
【対象者】
当院救急外来受診者のうち、旭市民および15歳未満の小児を除く、軽症の患者
【対象となる時間】
平日18:00~07:59、および土曜・日曜・祝日の全日
【「軽症」の定義】
診療時に、検査・処置等の必要がなく、医師による診療のみの場合。または、診療と投薬のみの場合
【負担金額】
時間外救急外来受診1回あたり、一律5,250円(税込)
※別途、時間外加算等は適用されません
【対象者】
当院救急外来受診者のうち、旭市民および15歳未満の小児を除く、軽症の患者
【対象となる時間】
平日18:00~07:59、および土曜・日曜・祝日の全日
【「軽症」の定義】
診療時に、検査・処置等の必要がなく、医師による診療のみの場合。または、診療と投薬のみの場合
【負担金額】
時間外救急外来受診1回あたり、一律5,250円(税込)
※別途、時間外加算等は適用されません
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