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評価項目達成できず、進行性胃がんの治療選択肢の今後

読了時間:約 41秒
2012年07月19日 PM12:00
進行性胃がん

固有筋層よりも深く進行している胃がんを進行胃がんといい、罹患すると、リンパ節への転移や遠隔転移の可能性が非常に高くなる。この状態になると、腹膜播種による がん性腹膜炎がしばしば起きる。

無増悪生存期間延長せず

ドイツのMerck KGaAは、進行性胃腺がん患者を対象とした一次治療としてのアービタックス® (一般名:セツキシマブ/遺伝子組換え)とシスプラチン及びカペシタビンの併用療法を評価する第3相臨床試験のEXPAND試験で、主要評価項目である無増悪生存期間の延長が示されなかったと発表した。

本試験は、25カ国の150施設で904人の患者を対象とした多施設オープン無作為割付比較試験である。通常、進行性胃がんの患者には治療選択肢がほとんどなく、予後も不良であるため、今回の結果は残念ではあるが、同社では今後も研究に取り組むと発表した。

▼外部リンク

メルクセローノ ニュースリリース 2012年7月13日
http://www.merckserono.co.jp/cmg.

添付文書
アービタックス® 一般名:セツキシマブ(遺伝子組換え)
シスプラチン
カペシタビン

 

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