年間470万人のうち半数以上の被害者が子供
アメリカで1年に犬に噛まれる人、470万人の内の半数以上が14歳以下の子供である。アメリカ疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention、CDC)によると、その中でも5、6歳の子供たちがもっとも重症を負うケースが最も多い。
米・小児科学会からの提案
このたびアメリカの小児科学会は、そういった子供を守るための助言を犬の飼い主と親に向けて提案した。
- 人に優しい犬種を選ぶ
犬の行動を把握することは難しいが、専門家はコリーやラブラドールを薦める。犬を飼う前に、犬の性格などを獣医に聞いたほうが良い。 - 犬を連れ出し常に他の人やペットに触れさせる
そうすることによって犬はさまざまな情況にも冷静でいられる。 - あなたの命令に従うように訓練する
レスリングや綱引きのような攻撃的なゲームを避けることも重要だ。このような遊びは悪い態度を助長する。 - 狂犬病などのワクチンを受けさせる
さらに攻撃性を減少するために去勢する。 - 犬のそばで赤ちゃんやこどもを一人にしない
など、一見当たり前だが重要なポイントが挙げられた。他にも、犬についての注意を子供に教える、犬が眠っている時、何か食べている時、子犬の世話をしている時に、子供にそばを走ったりうるさく付きまとったりさせない、子供を飼い主の許可なく犬に近づかせない、まず犬に子供のにおいをかがせ、子供に犬の顔、頭、尻尾に触らせない、などがある。
犬が攻撃的になったら
犬が攻撃的になり、威嚇された時は、子供に落ち着くように言い、犬が離れるまで目を合わせずじっとその場に居るように指示する。それでも効果がない場合は、子供はうずくまって顔を手で防御しながら丸まったほうが良いということだ。
万が一子供が犬に噛まれた場合、怖いのは狂犬病だ。まず傷口を石鹸と流水できれいに洗い、傷が大きい場合はすぐに専門医に診てもらう。可能なら、犬のかかりつけの獣医にワクチンの記録をチェックことも大切だ。
子供と犬、共に大人が予測し得ない行動をとることもある。日々の簡単な教えと繰り返し行なう訓練で、不幸な事故を招かないように心がけたい。
▼外部リンク
アメリカ疾病管理予防センター
(Centers for Disease Control and Prevention、CDC)
http://www.cdc.gov