これ以上の拡大の心配はなし
東京青梅病院で、結核の集団感染が発生していることが分かりました。
感染者は、入院患者や職員計78人で、そのうち10人が発病し、60代の患者3人が死亡しました。
東京都福祉保健局では、現在、感染の恐れがある患者は入院治療をしているため、これ以上感染が広がる心配はないとしています。
認知症のため、訴えが少なく、症状の把握が難しかった
病院側は、感染が広がった原因について、最初に症状が出た患者に病棟内を徘徊する行為があり、また、他の入院患者が日中過ごすことが多いホールで、同じく過ごすことが多かった点と、入院患者らは認知症のため、症状を訴えることが少なく、周囲が発病に気がつきにくかった点などを上げています。
都内では、年間3000人以上の結核患者が発生しています。保健局では、今回認知症であることから、症状を訴えることができず、病院職員が発病に気がつくことが遅れたことを重視し、福祉施設などに施設内の入所者・職員等に、適切な健診を行うことや、咳や痰が2週間以上続く場合など、結核が疑われる症状があれば、直ちに医療機関を受診し、結核の早期発見・感染予防に努めて欲しいと通知を出しました。
▼外部リンク