専門医の技術向上に
厚生労働省は6日、2013年度までに、国や学会が運営している現行の専門医制度を見直し、新しく第三者機関を設立、専門医の資格認定を統一する方針を明らかにした。
この内容は同日行われた厚労省の検討会で話し合われ、現行の専門医制度の課題として、各学会ごとに専門医認定をしているため基準や技術にばらつきがあることや、研修内容の質が一定でなく、研修中の医師の人数や地域が把握出来ていないなどが上がった。
これを踏まえて、新たな専門医制度では、認定に必要な症例数を設定し、あらかじめ研修プログラムを用意することで技術や知識を基準を保ち、各診療科の専門医の養成数を管理・調整することで、都市部と地方で医師の数に偏りが出ないようにする取り組みなどが盛り込まれた。
8月検討会で中間報告
今後は、2014年度から初期臨床研修2年目の医師の研修希望者を募り、15年度から研修を開始する方針で、順調に行けば3年間の研修を得て18年度に新制度での第一期認定が行われる。
次回検討会は8月に行われ、この案を盛り込んだ中間報告が発表される予定だが、今回の検討会では、学会が認定している専門医と、第三者機関が認定する専門医の関係などについては、議論が深まっておらず、次回以降の課題になっている。
今年度末までに最終報告としてまとめる予定。
▼外部リンク
厚生労働省/専門医の在り方に関する検討会
http://www.mhlw.go.jp/