対象を6際以上の小児に拡大
大手製薬会社のエーザイは、同社の子会社であるエーザイ・ヨーロッパ・リミテッドが、抗てんかん剤『Zonegran』(一般名ゾニサミド)の小児適応に関する追加申請を欧州医薬品庁(EMA)に提出し、受理されたことを3日に発表した。
抗てんかん剤『Zonegran』は、大日本製薬(現、大日本住友製薬)が創製した、Na/Caチャネル阻害等の複数の作用機序に基づく抗てんかん剤だが、ヨーロッパではエーザイが開発を行なっており、既に成人のてんかん患者における部分発作(二次性全般化発作を含む)には承認を得ていた。
てんかん領域での商品拡大
同社は、この薬の適応対象を、6才以上の小児患者まで拡大するため、同社は既に治療を行なっており部分発作を有する6~17才の小児てんかん患者様207名を対象に治験を行い、発作頻度減少率(発作頻度が50%以上減少した症例の割合)が十分に高いことを確認した。
この薬で報告された副作用は、食欲減退、体重減少、眠気、嘔吐および下痢。
同社は、成人部分てんかんの併用治療法や、小児の早期から発症する重篤なてんかんであるレノックス・ガストー症候群の併用療法など、てんかん領域での商品開発を積極的に行なっており、今後もてんかん患者やその家族のニーズに応えていく方針だ。
▼外部リンク
エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/index.html
日本てんかん協会
http://www.jea-net.jp/