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東邦大学と日本IBM 電子カルテデータを分析するシステムを共同開発

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2012年07月05日 PM12:00
医療の質と安全性の向上へつながる開発

学校法人東邦大学と日本アイ・ビー・エム株式会社は、電子カルテシステムのテキスト情報や時系列データを分析するシステムを共同開発したと発表しました。

電子カルテシステムには、検査や治療、検査結果、診断名など、個人の患者ごとに、さまざまな形態で存在する大量の時系列データと、医師が入力したテキスト情報が記録されています。

東邦大学と日本アイ・ビー・エムでは、これらのデータを統合的、多角的に分析・可視化をすることで、医療の質や安全性の向上につながる可能性があると考え、昨年から8ヶ月をかけて、共同開発を行って来ました。

(プレスリリースより引用)

この分析システムを活用した分析結果も学会で発表

この開発では、東邦大学医療センター大森病院の電子カルテシステムで管理する5千万件以上の記録を使用し、定型的な患者情報とテキスト形式の記述を、約94%の精度で抽出された「血圧」や「体重」などの情報を統合した分析システムを完成させました。

また、この分析システムからは、経過表分析、診療プロセスの俯瞰(パスウェイ俯瞰)、プロセス検索・分析など、多様な可視化・分析手法を行うことによって、知見を得ることもできました。

なお、学会では、この分析システムを利用した、呼吸器疾患患者の東日本大震災による影響分析を発表しており、シミュレーションにおいて、他の事例の分析にも有効であることが判明していることから、今後さらに多くの事例に適用していきたいとしています。

▼外部リンク

学校法人東邦大学
http://www.toho-u.ac.jp/index.html

日本アイ・ビー・エム株式会社 プレスリリース
http://www-06.ibm.com/jp/press/2012/07/0301.html

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