医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 名称類似薬の取り違い防止へ、アルマール錠の名称を変更

名称類似薬の取り違い防止へ、アルマール錠の名称を変更

読了時間:約 50秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年07月01日 AM07:00
取り違い防止のため商品名を変更

6月22日、αβ遮断薬のアルマール(一般名:アロチノロール塩酸塩)の商品名が、アロチノロール塩酸塩へと変更された。

アルマールは、血圧を下げる薬として、高血圧症のほか、狭心症や不整脈の治療のほか、手のふるえを抑えるのにも使用されている。

ヒヤリ・ハット事例を元に

今回、商品名の変更になったきっかけには、経口糖尿病治療薬のアマリール(一般名:グリメピリド)と取り違えて処方し、死亡例を含む医療事故やヒヤリ・ハット事例発生していたことが、日本医療機能評価機構によって発表されたことにある。

そのため、名称類似薬との取り違い防止を図るためにも、アルマール錠5がアロチノロール塩酸塩錠5mg「DSP」に、アルマール錠10がアロチノロール塩酸塩錠10mg「DSP」へと名称が変更された。

アロチノロール塩酸塩表記の製品は、7月中旬から出荷される予定で、アルマール表記のものに関しては2013年3月末で経過措置期間満了となる。

日本医療機能評価機構は、アルマールとアマリールの主な取り違え事例として、医師によるカルテの入力ミスや、処方画面の確認ミス、薬剤師の取り違えといった過去実際にあった事例を挙げている。

今回の商品名変更が、医療現場における事故防止に活かされることが期待される。

▼外部リンク


http://jcqhc.or.jp/

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK
  • シベプレンリマブ、IgA腎症P3試験で主要評価項目を達成-大塚製薬
  • チルゼパチド、肥満症の日本人対象P3試験で有意な体重減少効果-リリー
  • エブリスディ2年データ、SMA小児の多くが独立歩行可能となったことを示す-ロシュ
  • 点滴ライン整理用の「カラフルホルダー」開発、ワンタッチで長さ調節可-東北大ほか