副作用ではない二次被害が相次いで発生
厚生労働省は、2012年6月27日に、「医薬品・医療機器等安全性情報 No.291」を発出しました。
今回の情報では、「子宮頸がん予防ワクチンの安全対策について」として、HPVワクチン摂取後の副作用のうち、転倒による怪我などが報告されている失神などについて、注意喚起が紹介されています。
6月現在、HPVワクチンは、サーバリックス(「2価HPVワクチン」)とガーダシル(「4価HPVワクチン」)が承認販売されていますが、発売開始から2012年3月31日までに、
【副反応報告数】
・「2価HPVワクチン」・・・579例
・「4価HPVワクチン」・・・19例
【失神関連症状発現状況】
・「2価HPVワクチン」・・・683例(内意識消失476例)
・「4価HPVワクチン」・・・129例(内意識消失91例)
【失神関連症状による二次被害状況】
・「2価HPVワクチン」・・・38例(10%)
・「4価HPVワクチン」・・・13例(14%)
・「2価HPVワクチン」・・・579例
・「4価HPVワクチン」・・・19例
【失神関連症状発現状況】
・「2価HPVワクチン」・・・683例(内意識消失476例)
・「4価HPVワクチン」・・・129例(内意識消失91例)
【失神関連症状による二次被害状況】
・「2価HPVワクチン」・・・38例(10%)
・「4価HPVワクチン」・・・13例(14%)
という副反応や二次被害が報告されています。
失神による転倒など二次被害対策の徹底を
なお、失神については、ワクチンが直接的な原因ではなく、注射に対する恐怖や興奮などに引き続く「血管迷走神経反射」が原因と考えられており、接種から失神までの時間は、不明を除き、約9割が接種15分以内に発現。中には15分以上経過後に発現した症例もあり、起立性低血圧等と思われる失神症例もありました。
これを受けて製造販売業者では、今年2月から
・失神に備えて、接種後の移動の際には医療従事者あるいは保護者が付き添うこと
・接種後30分程度は体重を預けられるような場所で、なるべく立ち上がることを避け、待機することを指導すること
・接種後30分程度は体重を預けられるような場所で、なるべく立ち上がることを避け、待機することを指導すること
を呼びかけています。
▼外部リンク
医薬品・医療機器等安全性情報 No.291
http://www.info.pmda.go.jp/iyaku_anzen/file/PMDSI291.pdf
グラクソ・スミスクライン株式会社
「サーバリックス」適正使用のお願い
http://www.info.pmda.go.jp/iyaku_info
MSD株式会社
「ガーダシル」適正使用のお願い
http://www.info.pmda.go.jp/iyaku_info