インスリングラルギン
サノフィは、糖尿病予備群・早期糖尿病患者を対象とした世界最大で最長の規模のORIGIN(Outcome Reduction with Initial Glargine Intervention)試験の結果を発表した。
試験デザイン
本試験は、心血管系リスクが高い糖尿病予備群または早期2 型糖尿病患者12,500 例以上を対象とした、インスリングラルギンと標準的治療が心血管系イベントの発生に及ぼす影響を比較する、6 年間にわたる、無作為化臨床試験である。
試験結果
本試験の結果から、インスリングラルギンは、標準的治療に比べ、心血管系イベントの発生に、統計的に悪影響を及さなかった。また、本剤は糖尿病予備群から2型糖尿病への進行を遅らせた。さらに本剤の投与と癌のリスク上昇とに関連はなかった。
なお、低血糖の発現率は低かった。2型糖尿病の患者数は増加しており、世界中で3億1000万人以上が罹患している。
▼外部リンク
サノフィアベンティス 2012年6月14日プレスリリース
http://www.sanofi-aventis.co.jp/diabete