女性に急増する「ストレートネック」
近年、スマートフォンの普及が進み、ストレートネック患者が増えている。
ストレートネックは長時間のデスクワークでパソコン操作をしている人がなりやすく、長時間、首を曲げた状態でスマートフォンの画面をのぞき込むことなどで引き起こされる。
頭が首よりも前に出した姿勢を長時間とっていることで、首が前傾し、首のカーブが失われ、その状態を「ストレートネック」と呼んでいる。
頭を首の筋肉だけで支えることになり、首の痛みや肩こり、頭痛といった症状を発症、首を曲げても下部頸椎は動かないため、手のしびれや、めまい、目の奥の痛み、吐き気といった症状が出ることもある。
ストレートネックと診断された場合、炎鎮痛剤などで痛みを抑えながら、理学療法士らと筋肉をほぐすリハビリを行い、徐々に正常な状態に戻していくしかない。
スマホ症候群にも要注意
現在、パソコンや携帯電話の利用から年数が経ち患者は増加、悪化の傾向にあり、これからも増えるという。
女性は男性よりも首が細く筋力も弱いため、ストレートネックになることが多く、スマートフォンを長時間使用して下を見ている時間の多い20代、30代に患者数が広がっている。
また、スマートフォンの画面に集中するあまり下を向きっぱなしになり、肩や首の痛みだけでなく疲れ目やドライアイを引き起こす「スマホ症候群」も同様に問題になっている。
予防策として、パソコンやスマートフォンを使う際には、文字を大きく設定する、画面の明るさを低めに設定する、15分以上の連続使用を控える、背筋を伸ばすなどがある。
日中、パソコン等のデスクワークで首に負担をかけ、さらに電車の行き帰りや休憩時間に、スマホを使う人は注意が必要だ。
▼外部リンク
ストレートネックどっとこむ
http://www.straight-neck.com/