聴覚障害者のための医療通訳
聴覚障害者のための医療通訳を広めようという活動を枚方市の医療通訳を実現させる会が行っている。
同会を設立した島田二郎さんは8歳の時、学校で腸チフスの予防接種を受けた後、聴力を失った。同じ聴覚障害をもつ妻との間に27歳の時に長女を授かったが、1歳7か月の時、天然痘の予防接種を受け、容態が悪化し、脳炎で間もなく亡くなった。このような経験から手話のできる医療通訳の必要性を痛感し、昨年1月に同会を設立した。
フォーラム
同会では、6月17日に第3回医療通訳フォーラムを実施し、群馬大医学部付属病院研究員の滝沢清美さんが、遠隔通訳システムの実用性について講演した。
事前に通院することが決まっているような場合は、あらかじめ通訳のいる病院を選んでおくことができるが、突然の病の場合、搬送される救急病院に通訳がいない場合もある。また、昨年の東日本大震災のような大きな災害があった場合、その需要はさらに高まる。そのような場合は遠隔通訳が役立つ。
▼外部リンク
枚方市の医療通訳を実現させる会blog 「第3回医療通訳フォーラムを開催いたします」
http://medinthirakata.blog.fc2.com/blog-entry-5.html