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川崎病の後遺症に光明!ステロイドの併用で冠動脈の異常を効果的に妨げる

読了時間:約 51秒
2012年06月18日 AM07:00

1961年に日本赤十字社の小児科医・川崎富作が患者を発見したことで名づけられた川崎病。現在でもはっきりとした原因が不明で、主に4歳以下の乳幼児がかかる病気である。発熱、発疹、眼球粘膜の充血、口唇発赤、イチゴ舌、頸部リンパ節腫脹、四肢末端の発赤腫脹が特徴である。冠状動脈瘤を合併し、心筋梗塞を起こす場合もある。

剤の併用が効果的

現在、冠動脈瘤を防ぐために急性期に免疫グロブリン剤を大量に点滴静注する治療法が普及している。

東邦大学と群馬大学の研究グループが、免疫グロブリン製剤とステロイド剤の併用により、冠動脈の異常を効果的に妨げることがわかったと発表した。免疫グロブリン製剤とステロイド剤の併用群のほうが、免疫グロブリン製剤単独投与群よりも冠動脈の異常が少なかった。現在ステロイド剤を川崎病の急性期の治療薬として承認申請を準備している。

▼外部リンク

THE LANCET “Efficacy of immunoglobulin plus prednisolone for prevention of coronary artery abnormalities in severe Kawasaki disease ”
http://www.thelancet.com/journals/lancet/kawasaki

 

 

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