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アルツハイマー治療薬候補物質TAK-070、東大へ譲渡

読了時間:約 41秒
2012年06月17日 AM07:00

アルツハイマー病は、βセクレターゼとγセレクターゼが、アミロイド前駆体蛋白質を切断し、老人斑を構成するAβをつくることが原因と考えられている。現在、これら2つの酵素を阻害する薬剤を開発することがアルツハイマー病治療の主流となっている。

TAK-070譲渡

武田薬品では、創生したβセクレターゼ阻害剤の候補物質TAK-070を東京大学へ譲渡すると発表した。TAK-070は、武田薬品において第1相試験まで開発が進んでいたが、同社の戦略上の問題から途中で開発を中止していた薬剤である。

今後は東京大学で、早期臨床試験から、新薬候補物質の有効性や安全性を臨床で確認し、そのコンセプトを検証するPOC試験までを継続的に実施できる体制の整備に取り組む。TAK-070が商業化されれば、武田薬品には一時金および販売額に応じた一定料率のロイヤルティを受け取ることになるという。

▼外部リンク

武田薬品工業株式会社 ニュースリリース2012年6月8日
http://www.takeda.co.jp/press/article_50375.html

 

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