確認を怠り、がんの発見が遅れる
香川県立中央病院は、胸部レントゲン写真及びCTの画像・検査報告書を確認していなかったため、肺がんの発見が遅れる事故があったと発表しました。
患者は死亡しており、病院は慰謝料として5000万円の損害賠償金を遺族に支払うとことで、和解するとしています。
発見の遅れを、家族や患者に説明せず
死亡した患者は、50代の女性。同病院で、2006年に子宮頸がんの治療を受け、その後も通院していました。
病院によると、この女性は、2008年2月に左手首の骨折手術に伴って胸部エックス線を撮影。また、同8月に子宮頸がんの経過確認のために、胸腹部のコンピューター断層撮影検査を受けていました。
そのどちらの検査結果でも、肺に異常があることが現れていましたが、担当医らは検査結果を確認していなかったため、見落としてしまいました。また、2009年6月に肺がんが見つかった際に、過去の検査でがんの兆候があったことが判明しましたが、その事を、本人や家族には伝えていませんでした。
病院では、再発防止策として
・検査結果や検査報告書の確認の徹底を図る
・検査結果の確認漏れの有無を担当医師が閲覧することができるよう電子カルテシステムを改善する
・検査結果の確認漏れの有無を担当医師が閲覧することができるよう電子カルテシステムを改善する
を、徹底するとしています。
▼外部リンク
香川県立中央病院 お詫びとお知らせ
http://www.chp-kagawa.jp/info/2012/06/post-4.html