医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 日本も世界へ近づいた、予防接種注射部位

日本も世界へ近づいた、予防接種注射部位

読了時間:約 41秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年06月14日 AM07:00
日本と世界の違い

日本では小児の予防接種(ワクチン)の注射部位は皮下注射ですが、これは世界的に見ると珍しい。外国では、一般的に筋肉注射が行われている。日本でこのような事態になっている理由は、予防接種の注射とは直接的に関係がないが、以前、抗生物質や解熱剤の頻繁な筋肉注射による大腿四頭筋短縮症という医療被害問題があったためと思われる。

また日本では、注射部位は主に上腕外側下3分の1部、上腕外側上3分の1部だが、外国では、乳幼児では大腿部が一般的である。

大腿部にも注射

まだ細くて小さい乳幼児の上腕に注射すべき場所をみつけて打つのは医師にとって困難で、また接種される乳幼児にとっても痛みが大きい。

2012年の春から、日本でもルート(皮下注射)はそのままだが、大腿部への注射が認められるようになった。これにより、世界標準に近づくとともに、医師の負担、さらには被接種者の痛みの軽減につながると思われる。

▼外部リンク

感染症情報センター
http://idsc.nih.go.jp/vaccine/vaccine-j.html

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 「働きすぎの医師」を精神運動覚醒テストにより評価する新手法を確立-順大ほか
  • 自己免疫疾患の発症、病原性CD4 T細胞に発現のマイクロRNAが関与-NIBIOHNほか
  • 重症薬疹のTEN、空間プロテオミクス解析でJAK阻害剤が有効と判明-新潟大ほか
  • トリプルネガティブ乳がん、新規治療標的分子ZCCHC24を同定-科学大ほか
  • トイレは「ふた閉め洗浄」でもエアロゾルは漏れる、その飛距離が判明-産総研ほか