日本と世界の違い
日本では小児の予防接種(ワクチン)の注射部位は皮下注射ですが、これは世界的に見ると珍しい。外国では、一般的に筋肉注射が行われている。日本でこのような事態になっている理由は、予防接種の注射とは直接的に関係がないが、以前、抗生物質や解熱剤の頻繁な筋肉注射による大腿四頭筋短縮症という医療被害問題があったためと思われる。
また日本では、注射部位は主に上腕外側下3分の1部、上腕外側上3分の1部だが、外国では、乳幼児では大腿部が一般的である。
大腿部にも注射
まだ細くて小さい乳幼児の上腕に注射すべき場所をみつけて打つのは医師にとって困難で、また接種される乳幼児にとっても痛みが大きい。
2012年の春から、日本でもルート(皮下注射)はそのままだが、大腿部への注射が認められるようになった。これにより、世界標準に近づくとともに、医師の負担、さらには被接種者の痛みの軽減につながると思われる。
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