小児科医全員が退職の可能性も
さいたま市のさいたま赤十字病院では、小児科医の医師が不足し、小児科の新規患者受け入れを一時中止する事態となっていることが分かりました。
病院の常勤の小児科医は、4人。しかし、4人全員の退職の可能性があり、病院では2012年6月以降、小児科専門外来の新規受け入れを一時中止しています。
(さいたま赤十字病院HPより引用)
ハイリスク妊婦の受入れも停止
さらに、ハイリスク妊婦の受入れも停止。未熟児を出産する可能性も高いため、小児科医の対応は不可欠となります。そのため、安全を第一に考え、病院ではハイリスク妊婦の新規受け入れを、5月下旬から停止しています。
さいたま赤十字病院は、県内10カ所ある、高度な医療が必要な妊婦や新生児を受け入れる「周産期母子医療センター」に昨年度指定されたばかりでした。
また、同病院は、建物の老朽化と耐震性の問題もあり、埼玉県の県立小児医療センターと併設し、2015年度中に、さいたま新都心(同区)に移転する計画が進んでいます。
病院側は、
「医師の退職は(計画とは)関係がないと思う。新病院での医療分担など話し合いはしていない。移転まで小児科の常勤医が不在という状況はありえない」
と語り、埼玉県病院局経営管理課も
「さいたま赤十字病院は『早期に小児科医を確保する』としている。移転への直接の影響はないと考えている」
と語っています。
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