細胞性医薬品
患者自身の細胞を使う自家細胞治療では、拒絶反応を避けることができる反面、細胞の加工に時間がかかる。
これに対し、オサイリス社がカナダでステロイド抵抗性急性移植片対宿主病に対する治療薬として承認取得したヒト間葉系幹細胞(MSC)製剤Prochymal®は、健康なドナーからの細胞を培養するので、大量に生産でき、また凍結保存が可能で、必要になったときにすぐに準備できる利点がある。
日本ではじめての承認
日本では、日本ケミカルリサーチが、オサイリス社から技術導入してMSC製剤を製造し、日本初の細胞性医薬品としての承認をめざしている。第1/2相試験においてすでに良好な結果を得ており、第2/3相試験を昨年8月に開始している。
▼外部リンク
日本ケミカルリサーチ 2012年5月25日
http://www.jcrpharm.co.jp/ir/news/documents/20120525.pdf