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理化学研究所 ゲノム解析を用いた創薬に向けて共同研究開始

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2012年05月24日 PM01:00
文部科学省委託事業が保有するデータを活用

理化学研究所ゲノム医科学研究センターは、東京大学医科学研究所および武田薬品工業株式会社と、「創薬ターゲット検索のためのゲノム解析研究」を目的とした、共同研究を開始すると発表しました。

この共同研究では、2003年に発足した「オーダーメイド医療実現化プロジェクト」が保有する遺伝子データおよび臨床情報を活用してヒト臨床情報に基づいた創薬のターゲット候補分子を探索し、武田薬品工業が国の委託事業で集積した遺伝子データを用いて、ゲノム情報に基づいた創薬研究を行います。

日本発の新たな治療薬の開発に期待がかかる共同研究

「オーダーメイド医療実現化プロジェクト」では、第1期(2003~2007年度)に、遺伝暗号の違いを基に病気や副作用の原因を明らかにする研究基盤の構築のため、47疾患約30万症例(約20万人)のDNA・血清試料・臨床情報を収集。

そのDNAサンプルを用いて、悪性腫瘍や、てんかん、ぜんそくなど47疾患全ての全ゲノム一塩基多型(SNP)解析を実施し、その結果を基に、疾患や薬剤の副作用に関連する遺伝子の研究を進めました。

現在実施中の第2期(2008~2012年度)の事業では、追跡調査で収集した臨床情報と遺伝子・タンパク解析情報との関連などを引き続き解析し、疾患と薬剤の副作用についての遺伝要因や環境要因の解明、新たな予防法の開発を行い、医療への応用を目指しているところです。

理化学研究所では、今回の共同研究について

理研ゲノム医科学研究センターで解析した数万人の全ゲノムSNP解析データと、東京大学医科学研究所のバイオバンク・ジャパンに継続的に蓄積されている臨床情報を用いて、武田薬品工業と理研ゲノム医科学研究センターが共同で、対象疾患に関するゲノム解析を実施し、創薬のターゲット候補分子、バイオマーカー候補分子の探索の実現可能性を調査することで、ゲノム情報を用いた創薬研究が加速し、日本発の新たな治療薬の開発が期待できる

としています。

▼外部リンク

プレスリリース
http://www.riken.go.jp/r-world/info/info/2012/120522/index.html

独立行政法人 
http://www.riken.go.jp/index_j.html


http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/

武田薬品工業株式会社
http://www.takeda.co.jp/

オーダーメイド医療実現化プロジェクト
http://www.biobankjp.org/

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