アンチセンス法による新たなアプローチ
国立循環器病研究センターなどの研究グループが、悪玉コレステロールを下げる新薬を開発したと発表した。
悪玉コレステロールは、本来は体に欠かせないものだが、増え過ぎると血管壁の内膜にたまり、動脈硬化を引き起こす危険な物質になる。
マウスで実証
研究グループでは、難治性の高コレステロール血症マウスに対し、特定の遺伝子の動きを抑制するアンチセンス法を使ったところ、コレステロールを調節するLDL受容体を壊すPCSK9というタンパク質の発現が低下し、悪玉コレステロールを大きく下げる結果を示した。
多岐に活用できる可能性
この薬剤の技術は、遺伝子の情報があれば、がんや感染症、自己免疫疾患などの原因となる遺伝子の発現を低下させることが出来るので、さらなる応用も可能であると思われる。
▼外部リンク
国立循環器病研究センター プレスリリース 平成24年5月16日
http://www.ncvc.go.jp/pr/release/003944.html