治験開始
先端医療センター病院と神戸大医学部付属病院は、膝関節軟骨損傷の患者を対象とした治験を実施すると発表した。これは、本人の軟骨を採取し、培養した上で損傷部に移植するものである。
被験者は20歳から50歳まで10人で、1年間かけて経過観察するとのこと。
画期的な治療
膝関節軟骨損傷は、スポーツ選手に多く、また交通事故などによっても起きる損傷である。
これまでは、刺激を与えることで再生を促進する方法(マイクロフラクチャー)や、本人の軟骨組織を骨プラグを付けて採取し、これを欠損部に移植する方法(モザイクプラスティ)、フィブリン糊で移植片を固定する方法などがあるが、損傷の大きさに左右された。今回の治験により、今までより大きな部位にも対応できるようになることが期待される。
▼外部リンク
先端医療振興財団プレスリリース
http://www.ibri-kobe.org/pressrelease/pdf/press_nankotsu.pdf